古典に学ぶ その2

  • 2014.11.07 Friday
  • 11:06
 
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         今回は仏典を引用した宇宙論と人間との関係です

今回の喫茶室の話題は、3000年前の古代インドに於ける心の宇宙論です。
これは釈尊が悟りを開いて後、初期に民衆に対して説いた説法で、長阿含経に説かれます。


この経文は、当時その日暮らしをしていた民衆に対して説かれますが、増・長・中・雑阿含経の
中の長阿含の中で説かれたものです。
釈尊が宇宙の神羅万象を感じ、その日暮らしの一人を救済せんと説かれたもので、釈尊初期の教えです。 現代では主に東南アジア方面で信仰されております。
(日本国内にも僅かですが僧院が存在します)

小乗仏教ですので、哲学的には大乗仏教に比べて考え方では劣りますが、大乗仏教の見地から
釈尊が初期に説法した内容を読み解いて行くべきだ(法華経的見地)と、現代では説かれます。


           古代インドの宇宙観・・生生流転の思想

四劫論(しこうろん)

・・・これは輪廻する。


釈尊が12年間に渡り説いた初歩的な哲学・教義の経典(阿含経)小乗仏教の経典です。
小乗仏教とは、現実の目の前に居るその人、つまり食うや食わずの困窮した一人を救済せんとし
て説いた、人とはいったいどのような存在かを諭したもので、弟子達によって経典として編纂さ
れたものです。


成の時代・・建設の時代
住の時代・・住み暮らせる時代
壊の時代・・破壊する時代
空の時代・・次の成の時代に備えて、準備される時代
 
仏典では時の流れを劫と表現し、上記の4つの時代に建て分けて説きます。 
各々の時代を合わせて四劫論
して説きます。 
この4つの時代の長さについて詳しい記述がありますが、ここでは省略させて頂きます。
此処では、大乗仏教の見地からこの内容を読み解いて参ります。

生々流転の思想は、有情・非情を問わず眼前に展開するあらゆる万物(森羅万象)は、時の流れ
中で一時として留まらず、変遷をして行き、その究極は 輪廻の思想に行き着きます。

  有情・・意志と言う感情を以て、生きる動物の万般(哺乳類など脊椎を持つ生き物)
  非情・・例えば大地・山・川・海・植物など、感情を待たない自然界そのもので、有情の
      存在を根底から支える全
て。
               (鉱物資源・大気を含む気候現象・母なる大地・地球そのもの)

 
この思想は概ね3000年も前に釈尊が到達し得た概念ですが、これが現代の科学の眼で見ても、
宇宙物理学的にマッチする事が既に知られております。 

まずは、この四劫の考え方を用いて、輪廻転生(生々流転)の立場から、
宇宙の真の姿を現代
科学の眼
で考察してみましょう。
(素人ですので、間違いあればご指摘の程)

 
成の時代
 この時代は、太陽が宇宙空間で誕生し、周囲を取り巻く塵ガス雲から、重力作用の片寄り現象
によって微惑星が生成され、この
微惑星の衝突の繰り返しで、太陽系を構成する惑星系の星々が
ほぼ同時に誕生し、その進化の過程で地球も誕生します。 
同じころ月が地球に激突し、地球の引力圏に月が取り込まれ、兄弟星となります。 
地球と月は、誕生初期には熱的な化学反応を激しく起し
ます。
 
初期地球が冷える過程の中で、ごく短時間に海が形成され、この時代は地球大気中に二酸化炭素
と水蒸気が充満した状態です。

更に地球の冷却が進むと、海中のごく浅い領域に酸素を合成するストロマトライトが出現します。
長い時間をかけ海中に酸素が充満する事により、魚類等の脊椎動物を生む要因となります。
更に、今度は二酸化炭素と太陽エネルギーを使って、酸素を作る植物が陸地に繁茂します。

その植物が二酸化炭素を吸収し、酸素に置換すると言う進化の過程で、地球大気が酸素で充満さ
れた後に、海中から陸地に向けて、脊椎動物の進出があります。
この時代に脊椎動物は肺呼吸し、
子孫を陸地で残す事が出来る生き物へと進化し、陸地に有情が
誕生し連続して生存可能となります。
この様に宇宙空間に有情が住める器が誕生し、その器の中で有情が進化し、連続生存出来る様に
なる迄での時を、成の時代とします。

有情が誕生する原因は何か?此れも諸説あるようです。
現在最も有力な説は、地球外からもたらされた隕石説が有力の様です。

本によれば・・
生物はタンパク質と核酸から成り、1個のタンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせより成る。
アミノ酸にはL型とD型があり、地球上の生物は全てL型で出来ているが、その理由は不明。

タンパク質1個は天文学的な数値を組み合わせて、やっと生まれる程度の確率で、生成されたと
あります。 


太陽の寿命は諸説ありますが概ね100億年と言われます。  
その内約47億年以上を使って、現在の有情(感情を持って生きる事が可能な環境)が出来上が
た訳です。

仏典では、宇宙空間に器世間(国土)が成立し、そこに様々な生物(有情)が生まれ、そこに有
世間(衆生・しゅじょう)を形成して行く時代と定義します。 
非情の役割は、有情を連続生存させる為の、根っ子にある大自然そのものであるとします。 
ですから太陽エネルギーと、その惑星系そのものは非情として存在します。

地球の衛星である月は、有情誕生とその進化に、決定的な影響を持ったとされます。
この月の存在が、海水の強い朝夕運動をもたらし、有情の特質形成に大きく貢献したとの事です。(その月も、約3cm/年の割合で地球から遠ざかっているそうです。NASA情報)
ともかく高度な知能の持ち主として、人間と言う生物をこの地球上にもたらすまでの時代が、
仏法で言う成劫となります。

 
住の時代
 この時代は、住み暮らす事が可能な時代ですから、有情が連続して生存できる時代となります。
人類発生から既に約600万年が経過しているとされますが、恐竜時代を含め有情が連続生存出来る
時代が始まっております。

生きとし生ける多様な種が、自然界の中で淘汰され乍ら、地球上で連続して生きる事を許される
時間が、住の時代
となります。
 
人類が連続生存出来るのは、成の時代に太陽が地球に与えたエネルギーの
蓄積の上に、現代文明
があります。(石油・石炭は太陽エネルギーと有情・無情との化石)
現在の安定した海が存在する時代は、この後概ね5億年
程度と言われます。 
 
仏典では、これを常住可能な時代と定義し、成と住が安定している状態の時代であると定義しま
す。
そしてこの住の時代は、成立してより此の方、既に時代の半ばに到達していると説きます。 
無情の成立が当然先となりますが、有情が地球上に出現して概ね3億年(海中含め)とされま
す。
 
無情の代表であるストロマトライトの繁茂が海中で起こり、これを切っ掛けとし
て酸素が生成さ
れ、海中に酸素が充満した後、更に陸地に植物が出現する事で、地球大気が酸素で充満された後
次に爬虫類が繁栄する時代を迎えます。
その途中で、地球に小惑星の衝突が繰り返され、有情として
の種の約90%が死滅したとされる、
恐竜の絶滅時代を経て現在があります。


後の人類の始祖となる哺乳類は、この厳しい恐竜の絶滅時代を生き抜き、現代の繁栄を謳歌して
おります。(国土世間を形成)

成と住の合計時間約47億年を費やし、やっと高等動物とされる人類繁栄の時代を迎えております。
しかし、この住の時代も永遠には続きません。 
やがて全ての有情と無情が死滅する時代が、必ずやって参ります。

 
壊の時代
・・太陽エネルギーの源は現在水素ですが、時間経過と共に周期律表で言う処の重量の重い元素
方向に燃焼エネルギー源が移り、それに伴いこの地球の運命も決まります。 

現在は、水素を約1000億トン/秒を消費し、エネルギーを発生していると言われますが、これを
使い果たすと、次の元素であるヘリウムへと変わります。
 
この意味は、燃焼温度が低下し、
太陽自身の直径が大きく膨らむ事を意味するそうです。 
より重い元素を使い、次々とエネルギー源の転換をする過程で、太陽の燃焼温度が低下し、最終
的には火星軌道をも飲み込む程に太陽が膨張すると、
宇宙物理学的には説明されております。
 

一度膨張した後に、重いエネルギー元素を燃やして行けば、内部方向に重力崩壊し、太陽の直径
は急激に縮小
し、最終的には大爆発するか白色矮星になるか・・何れかの進化の道を辿ると。

超新星爆発が起こる場合は、この時に超高音・超高圧下で新たなる物質(金・銀・銅など)が
成され、次世代へとバトンを繋ぐ為の準備が成されます。

 
即ち、現代の人類が享受している全ての鉱物資源は、太陽系が生成される以前に、過去起きた超
新星爆発で
作られた全物質によって、現代人は支えられている筈です。 
太陽がその終末期で超新星爆発するか否かは、誕生した時点の総エネルギー量
(直径)で決まる
とされます。
 
ともかく壊劫の過程で、あと2億年経過すると、現在の人類が築
いた全ての物質的痕跡は、地殻変
動の結果、全て消滅すると説明出来るそうです。(地質学者の見方)

更に太陽が膨張する過程で海は喪失し、概ね5億年以内に地球上の有情は全て消滅すると推定
れるそうです。宇宙物理学の世界では、地球を含む太陽系の運命を、このように説明します。


仏典では、地球・太陽を含め永遠の命は存在しなく形あるものは必ず崩壊の時代を迎える
きます。

 
空の時代
 壊の時代で破壊され尽くすと、そのあらゆる物質は、再び宇宙空間に飛び散ります。
望遠鏡を覗けば、超新星爆発で生じた飛び散るガス雲
の姿が、宇宙空間に観測出来ます。
この時代が長く続きますが、宇宙空間の重力の歪み(片寄)が原因で、飛び散ったガス雲の中で、
又次の成の時代の幕開きに繋がって行きます。

これにはダークマターと呼ばれる未知の物質が作用していると、宇宙物理学者は考えているよう
ですが宇宙物質の96%はこのダークマターで充満しているとの事です。
つまりたった4%しか宇宙空間の真実が分かっていないと宇宙科学者は申しております。
 
宇宙空間上に、新しい太陽が誕生する光景を、天体
望遠鏡で沢山観測する事が出来ます。 
さてアンドロメダ星雲が天体望遠鏡で観察されますが、概ね40億年以内には、銀河星雲系と
ンドロメダ星雲が接近融合して、新たなる星雲団が形成されると予測されております。


この過程で我らの属する太陽系は、宇宙空間に弾き飛ばされる事がシミュレーションで予測され
ております。 この過程で激しいエネルギーのやり取りが発生し、進化の中で惑星系の崩壊と誕
生が繰り返される事でありま
しょう。 

つまりこの宇宙空間では、壊の時代で次の成の時代への移行期に、新物質が生成され・
空の時代
となり、これが宇宙空間に漂い、又次の成の時代へと、輪廻転生する事が観測されて
おります。
つまり宇宙は輪廻して止まない変化の連続が、森羅万象の正体であると現代科学は教えます。


******************************************
 
この思考を人間に当て嵌めて考えてみましょう。
母体の中で生を得る為に必要な期間が空と成の時代となりま
す。 
母体の中で命が育まれ、産道を潜り抜け、この世に生を受け一人前に育つまでをも含み、
成の時
と言えます。
 
住の時代は成人として活躍し、人類に貢献する時代でしょう。 
そして
壊の時代は、老いて徐々に体が朽ち衰えて行きます。 
そして終に死を迎え、壊の時代が終了
次に空の時代を迎えます
 
仏法哲学では生老病死を真正面から扱います。

 
死んで空の時代は、生命は何処に行く?・・これは宇宙に冥伏すると説きます。 
即ち有情生命が持つ特徴では無く宇宙自身生命体の本体であり、羅万象の源宇宙生命
そのもの
である
故に有情生命の生き死に宇宙の意志である・・と説きます。
 
故に有情の死は、宇宙生命の意思に預けられた状態で、姿形は消しても単に宇宙に冥伏している
状態であると説きます。 
そして生前の生きた魂(生きた実績・志)を基として、再び宇宙の
意思で復活を許された連続
生存空間に再び生じる
とします。 当然宇宙空間の何処かであり
ましょう。 
 
この広大無辺とも言える大宇宙空間で、連続生存可能な惑星系は、無数に存在する事が科学の眼
で既に分かっております。 結句、有情も非情も宇宙生命体の一員であり、生成転生すると言う
ロジックとなります。

意外にもその本人が、過去生きて居た空間の傍に、輪廻転生する例が多数ある事が、研究の結果
証明されております。(この研究はインドが盛んと聞きます)
 
このような論理が既に3000年も前に哲学として成立しておりました。 

まずこれ自体が驚きです。 正しく人間とは何者かを考える手がかりになる・・と想う次第です。
 
爺は、宇宙生命の意思によって我は今世に誕生を許された存在である。
故にこの生命を慈しみ、
各々の人生を大切にする事への重要性を説いていると考えます。 
従って、生存する事を許された限られた時空を、如何に捕えるか? 
仏法哲学以外の思考体系
は、人間の輪廻転生の思想が無いと教えられました。

とまれ、己の限りある命を何に使う? どのように使う? 同じ人として如何に生きる?
その志は一体何? 

仏法では縁起の理法を説きます。

縁に触れて・何かが惹起され・行動が起き・結果が生まれ・そして最終的には、その報いを己が
受ける。 その結果、己の魂として内部に蓄積される。
 
其の魂は、次の輪廻転生の因となり再生産される・・これは宇宙生命の意志そのものであると。。

この広大な銀河宇宙も、宇宙生命体のごく一部でしか無く、数十億年と言う単位で見れば
アンドロメダ星雲とこの銀河星雲は衝突合体の道を辿る。 その過程で多くの星々が死滅と誕生
する道を辿る・・。 
宇宙空間で生じる森羅万象は、全て宇宙生命の意志であると。

これが仏法で説く生命観であります。
 
更に申せば、現世で有情として生きる意志は、魂と言い換えても良いと思います。
有情として現世に生を受けた瞬間、哺乳類の中でも多種多様な種別を持ちます。
同じ人類として生れても、多種多様な価値観と、生れる場所(環境・国・家庭・親)を持ち
す。
 
その生まれながらの違いに付いても深く考察をして行きます。

 
仏法では、このような現象を、生まれながらに持つ差別相と呼びます。
更に、では何故そのような差別相を持たねばならないのか?
・・と言う必然性の次元で、人間の生死
の本質に迫ります。 
既に述べました通り、仏法は縁起の哲学です。


つまり無から有は決して有り得ず必ず縁が有り・因があり・結果があり・報いがあり、これは
輪廻転生の中に人間の生死も包含されていると説きます。 (因果応報が輪廻転生する思想


仏法哲学では、現世で生きた魂(その人物固有の志・生きた実績)は死んでもリセットされない
と説きます。 つまり、このように説明しないと、人間社会の現象面での、差別相を持つ因縁が
正しく説明出来ない。 満天下に人間全て平等とした思想体系の中で、理路整然と説得力を持っ
て説く論拠が必要です。


この差別相が何故生じるか? その因縁は何か?
仏法哲学では、更に深く人間とは何ぞや?正体を深く追求し、これを明らかにして行きます

 
宇宙の極々ちっぽけな構成一員である、高度に知能が発達した人類と言う種は・・何処へ行く?
人が人を平気で殺傷する・・これは一体何? 爺は自滅としか解けませんが!。
(仏典では輪廻転生が起きない因となる・宇宙生命が許さない・・と説きます。)
 
人間社会が崩壊した時代では、共喰いした事も事実として有りましょう。
人が人を平気で殺傷する事と、共喰いも似た精神次元の話であると考察します。
その因を作ったのは、これ又同じ人間であった筈・・ その差別相の行く先は?

仏典では、これら人間精神の詳細を、詳しく説いて行きます。
これを解説しますと長くなりますので、又別の機会に・・。
人間は人類以外の、他の有情・無情(非情)の生命を頂かないと、生きて行けない・・
これも又別途・・

 
今回もお付き合い賜り、誠にありがとうございました。                    爺拝


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